今日も1日お仕事おつかれさまです。
ブラック企業で働く20代のエデンです。
うちの会社、なぜみんなサービス残業をするのだろう?
仕事量が多すぎて、持ち帰らないと終わらない…
仕事をすべて終わらせると評価も上がるし、できなくても就業時間後に働いている姿を見せておくと上司がニコニコしているから…サビ残やろう
こんな会社で働いています。
入社1年目から違和感がありましたが、
これは残業じゃない。君の能力をつけるためだ。君の将来のためだ
あくまでこれは勉強なんだ。
俺たちも日々の勉強があって今があるんだよ
そう言われていました。
大先輩が言っているのだから間違いない
と思うようにしていましたが、
やっぱりおかしい!
そこで、5年間かけてサービス残業の改善に取り組みました。
サビ残の改善に取り組んだ中で大変だと感じたことを共有します。
私の失敗談から学び取って、サビ残を改善するときの注意点としてご活用くださいませ。
この記事で書かれている内容
【結論】サービス残業の改善は諦めて、できる限り断ってサビ残をやらないことをおススメします
会社の体制を変えようとするのは、かなり険しい道のりになります。
ですので、サービス残業が蔓延しているあなたの会社を改善することは諦めてできるだけ無難にやり過ごすことをおススメします。
特に家族がいる方は無理に会社に風穴を開けようとすると、それが世の中的に“サビ残を失くす”いいことであっても、大変すぎて家族に亀裂が入るかもしれません。
そうは言っても、俺は独身だし改善しないとサビ残をやるしかなくなるし、やっぱりどうにかしたい!
そんな強い意志を持った人のために、エデンがこれまでサービス残業を改善しようとして難しかった点、その解決策の提案を記していきます。
サビ残の改善で難しいのは会社にとってのメリットがないこと
結論から言うと、サービス残業の改善で難しいのは会社にとってのメリットを示すことでした。
もちろん、会社ですからメリットは数字で出す必要があります。
【例】日々の仕事の改善なら
この業務ツールを使う方が納品までの期間が短くなるので、より早くお客様に対応できます。
そうすることでお客様の満足度が上がると考えています。
ほう。そしたら満足度ってどうやって測るの?
はい、それはリピート率で見ることができると考えています。
ですので、2か月だけ試させていただいてもいいでしょうか?
こんなかんじで上司に提案します。
ふむ。2か月で成果が見えてくるなら…。よしやってみよう
これは企画部にいたときのことでした。
会社の数字がよくなることを提案できると、上司も試してみる価値があると判断してくれました。
他にも、
労働集約型のサービス業の現場ではこんなかんじです。
レジ打ちはお金関係だから店長である私がやっていたけど、よく考えればアルバイトでもできるな
そこで上司には
店長である私がレジでお客様と接している時間は月に40時間です。
時給2400円の私の代わりに時給1000円のアルバイトにやってもらうと
差分1400×40=56000円
月に利益が見込めます。
しっかりとアルバイトを育てますので許可お願いします。
わかった。
今の時代、どこの企業もだいたいアルバイトも現金関係を扱っていますが、わかりやすい例として挙げさせていただきました。
このように、数字がよくなることに関しては改善提案がしやすく許可がすぐに下ります。
サービス残業の改善なら
さて、問題のサービス残業です。
うちの会社では始業時間1時間前に事業所を掃除することが恒例になっていました。
お客様に来ていただくためにはお客様のいない時間にいかに事業所をきれいにできるかが大事なのはサルでもわかるよな?
いやいや、それを本気で思ってるなら仕事としてしっかり給料を払う必要があることくらいサルでもわかるぞ?
そう心の中で思っていました。
- メーカーの機械メンテナンス
- アパレルの開店前の品出し作業
- 飲食店の仕込み作業
- シフト作成の作業
これらはサービス残業になりがちだと思います。
これら、サービス残業を
よし、改善しよう!
と思っても、もともと無給でやっていたものです。
会社、上司に対しての提案の仕方に困るのです。
朝の清掃のことですが、アルバイトで清掃員を雇うのはどうでしょうか?
ダメだ。お前がやりたくないだけだろ
アルバイトで清掃員を雇っても、今までの無給よりコストがかかります。
当然、このように断られてしまいます。
会社というのは数字が絶対です。
従業員の気分がどうこうというものでは通用しません。
今までのことを改善するならそれ以上のメリットを提示しなければいけません。
それがサービス残業の改善の難しいところです。
人事部と協力しましょう
じゃあ、やっぱりサービス残業の改善は無理なのか…
諦めるのはまだ早いです。
サービス残業改善には朗報の時代になっています。
それは人手不足です。
2019年は人手不足の時代まっただ中です。
有効求人倍率は1.6以上です。
あなたの会社では人手不足の影響は出てきていませんか?
うちの会社では人手不足による売上の機会損失が出てきています。
これは5年前なら考えられなかった事態です。
お客様からのニーズはあるのに従業員が足りなくて応えられない
このようなことが頻繁に起こるようになりました。
これこそが改善の糸口です。
こちらのサイト→【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイトで事前に調べてみましょう。
「サービス残業があるから辞めた」という生の口コミがあれば、立派な交渉材料になります。
そして、人事部の人と話す機会があれば、人事部の悩みを聞いてみて下さい。
人手不足で離職率を防ぐために新入社員研修などの各種研修を強化している
うちは離職率が高いというデータが出てしまっているから採用応募数が少なくて困っている
こんな声がリアルにあると思います。
そしたら、先ほどの口コミのことを共有しましょう。
そして、サービス残業の実態を話すのです。
就活生や20代の私たちは口コミなどを見つけてくるのは簡単ですが、以外にも人事部に居る40代、50代の人たちはこの情報すら知らないなんてことがあったりします。
離職率を改善するためにも労務費をかけさせてください
とお願いしましょう。
すると、制限はあるとは思いますが、多少なりとも労務費の決済が降りたりするものです。
実際にエデンの事業所でこれを行った結果、その1年後、他の事業所が人手不足による売上の機会損失に苦しんで、さらにどんどん人が辞めて負のスパイラルに陥ってしまった中、
うちの事業所は14か月連続、売上前年比100%越えを達成できました。
サービス残業を労務費に組み込んだ分、目先の労務費は上がりましたが、1年後には売上も上がったため結果的に売上に対する労務費率が落ちて利益額が大きくなりました。
この結果をもとに人事部と協力して、「今度は会社全体でやろう」と企画部で提案し続けていましたが……
日々の業務+サービス残業の改善はかなり疲れます
日々の業務+サービス残業の改善はかなり疲れます。
日々のルーティンワークに企画書の作成、企画書に提案する具体的な数字の精査。
毎日、帰宅時間は日をまたぎました。
そして、もう少しのところで、部長に声を掛けられました。
お前にはまずはやるべき目の前のタスクがある。
最近、新たなタスクもやっているだろ?
とこのプロジェクトを降ろされました。
ヘロヘロで普段の業務パフォーマンスが落ちているとばれてしまいました。(泣)
このプロジェクトを部長が引き継いだ結果
そして、サービス残業の改善は部長が引き継ぐことになりました。
そして、半年後の朝、いつも通り会社に出勤して就業時間前にメールチェックをしていると上層部から社内通達が来ていました。
俺たち管理職も大切な部下の労働条件が少しでも良くしようと努力している。
そこで、わが社でみんなの負担になっている業務Aをなくすことにした。
そう全社員に通達していました。
(業務Aはサービス残業の中で1番時間を割いている仕事でした。)
今まで会社の上層部は、業務Aをサービス残業で行っていることは見て見ぬふりでしたが、やっと声が届いたと思って心が躍りました。
業務Aの専門部隊を作ることにしたから、もうやらなくていいぞ!
ただ…やっぱり期待した私がバカだった
これで、今後は早く帰られる!
趣味に時間をあてられる。
こんな幸せなことを考えられたのもつかの間でした。
業務Aがなくなった分、これやってね!
と新たな仕事を振られました。
もちろん業務時間外にです。
今は新たな仕事をこなすために業務時間外に会議などをして働いています。
我々中堅社員は
結局、変わってねぇじゃん
と愚痴をもらしている今日この頃です。
部長のその後…
実行力や影響力が評価され、部長はさらに昇進していきました。
いえ、評価を取られたのはいいんです。
サービス残業さえなくなって、普通に人間らしい労働時間で働ければ…
エデンは会社全体までは変えられませんでした。
今は事業所も異動させられたのでサービス残業の改善は一旦ストップとなっています。
この先はこれから頃合いを見計らってやっていきます。
サービス残業を本気で減らしたい。なくしたい。
けど、どうアプローチしていいか見当がつかない。
俺もおなじような経験をした
という方の希望や参考に少しでも役に立てられれば幸いだと思い、記事にしました。
エデンはサービス残業を改善したいという強い意思のあるあなたを応援しています。
人手不足の方が目先の利益は上がっている状況です
今回、サービス残業の改善をする上で、離職率や売上高、営業利益などの数字を追っているときに気づいたことがありました。
実は人手不足の方が目先の利益は上がっていました
人手不足の方が1人当たりの負担は大きいです。
無理して持ち帰りで仕事をしたりしている分、利益という数字が出てしまっています。
このことを経営陣がどこまで把握しているのでしょう?
役員に人手不足で営業部が苦労している旨を話したことがありましたが
え?数字が上がっているじゃないか。
だったらいいじゃないか!
それでつらいとか言うのは君の部署での問題でしょ?
部署での問題はその部署の君たちでなんとかしたまえ
そう言われましたね。
この言葉はきっと人手不足の現状や弊害を知ったうえで、私の成長を願って出た言葉なのでしょう。
そう思うようにしていますが…。
採用が進んで人手不足が解消されたり、サービス残業がなくなるにつれて利益が落ちていくことを経営陣は許すのでしょうか?
だからこそ、売上の機会損失を改善すべき数字に組み込むのは人手不足時代の今に必須なのですね
【サービス残業をなくしたい】人手不足時代の今だからできるたった1つのアプローチのまとめ
・サービス残業はもともと無給で行っているものなので改善しても数字として会社へ貢献できないところが提案において難しいポイントです。
・人手不足が引き起こす機会損失などを改善すべき数字に加えれば、サービス残業の改善提案も推し進めることができます。
・経営陣はどうやら我々の成長のために、楽をさせないみたいです。「苦しんで利益が落ちてもしょうがないけど、楽して利益が落ちることが許されないんだろうな」と感じた出来事でした。
今回のエピソードで、このときにこうしたらよかったんじゃない?
などのコメントがあれば、していただけると、我々サービス残業をなくそうと頑張る人たちにとっての気づきや勉強になりますので是非お願いします。
<P.S.>
サービス残業改善の試みは、本当の人手不足になってからでは遅いです。
超人手不足になるとサービス残業の改善をする余裕がないくらい日々の仕事(ルーティンワーク)に追われることになります。
そうなる前に、是非食い止めてください。
あなたのために、そして未来の子どもたちのために。
あなたに幸あれ。それがエデンの幸せです。
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