今回はブラック企業の待遇が良くならない3つの理由について解説します。
どうしよう。
なんでこんなに一生懸命働いてるのに手取り15万円から増えないんだろう…
どうして、給料や労働環境が改善されないのかしら?
経営者はバカなの?
そんなことを思ったことはありませんか?
ホワイト企業に勤めている人はこう思うかもしれません。
ブラックブラックって言ってるけどさ、被害妄想なんじゃないの?
さっさと改善すればいいのよ
いつになったら状況がよくなるのか?
そんなもやもやした気持ちのまま働くのも嫌ですよね?
そこで5年間、ブラック企業に勤めているエデンがブラック企業の待遇がよくならない理由について実際に感じたままに書いていきます。
何かしらのあなたの気づきに役立てて下さいませ。
この記事を読むことであなたも、いつもと違う視点から問題を見ていきましょう。
この記事で書かれている内容
1.経営者が労働者をコマとしか見ていないからブラック企業の待遇はよくならない
言わずもがな、経営陣の会社経営の本音が“従業員は使い捨て精神”だと、従業員の待遇はよくなりません。
じゃあ、経営者の本音ってどうすれば聞けるの?
という疑問があると思います。
たしかに、普通に働いていても経営者の本音を聞くことはないかもしれません。
社内報や社長メッセージは本音かどうかも怪しいものですよね
普段、社長や役員と顔を合わせない大企業なら、なおさらです。
本来なら経営者と飲みにいってぽろっと本音を聞きたいところです。
飲みの席で経営者が他の人のことを批判していたりすると危険です。(ブラック率upです)
一緒に飲みに行く人を批判することは普通はありませんが、社内の他の人を批判するということは経営者が“従業員を自分の私欲のために雇っている”という本音の表れでもあります。
経営者と飲みに行く機会なんて絶対ないし…
新入社員や中堅社員ならそう思うことも多いですよね。
そんなときはまず、社内メールを送ってみましょう。
これで、経営陣の本音がわかることがあります。
内容は、今あなたが不満に思っていることとその改善案がよいです。
不満はあなたの行動の原動力になります。(こんな気分でメールを書けるでしょう↓)
今のこの嫌な気持ちの原因と解決案ならスラスラ書けるわ
いい経営者なら真摯な内容の返信があるはずです。
㊟もちろん役員も忙しすぎて、返信がなかったりするかもしれません。
下っ端社員が経営陣に気軽にメールするとかダメだろ
そんな意見もあるとは思います。
大丈夫です。
興味のないことなら未読スルーされるだけです
それどころか、
自分の会社の下っ端社員がなにを考えているのか?
というのは経営陣も知りたい内容なのです。
もし、ここで不満を口に出させないために恫喝したり、見せしめが行われるようだったら、ブラック度は高いですね。
<見せしめ例>
下っ端社員が経営陣に社内メール
→経営陣が課長に注意(急に連絡してくるとかどういう教育してんだ!)
→課長が課の全員に下っ端社員のメール内容を一斉送信
→「なにかあるなら課長の私を通すように」
こんな見せしめが実際にありました。
メール内容を一斉送信でばらまかれた若手の社員はこのあと、全員に謝罪のメールをしていました。
なんとも恥ずかしいエピソードですが、経営陣の本音を垣間見えました
今になって考えるとこのとき、無礼への問題を力で解決しようと下っ端社員をみせしめにするのではなく、課長と一般社員の信頼関係をどう築いていくのか?
というのが経営陣は考えるべきだったんだろうなと勉強になりました。
この状況、少し考えればある予想が立ちます。
経営陣にいきなり社内メールすることは、たしかに経営陣は
その問題は課長で解決してくれよ
そう思うかもしれません。
そこで、その奥で起こっていることを予想できるかどうかが本当の力量だと思います。
あれ?課長がいるのに課長からはこの手の内容の話が来ていない…部下たちは仲良くやっていないのか?
下っ端社員が課長のことを信頼していなくて直接上層部の俺に言っているのでは?
話しがずれましたが、経営者が従業員のことをどう思っているかどうかは経営陣の行動に表れます。
さっきの件も、3回くらい社内メールをしたら改善のチャンスがあるでしょう。(怒られるのは覚悟ですが)
また、こいつ連絡してきやがった…
でもこの問題は、ひょっとしたらこれからの時代に重要なことなのかも?
こんな感じで思ってくれて歩み寄るアクションを取れる経営者ならいいのですが…。
そのような改善のチャンスなく、恫喝だけで終わった場合、会社が変わることはないでしょう。
あなたの待遇は会社以外のところで改善していくのをおススメします。
2.労働者の待遇を改善すればするほど会社の業績が悪くなるからブラック企業の待遇はよくならない
会社での待遇がよくならない原因の2つ目は、労働者の待遇の改善をすればするほど、会社の業績が悪くなるということです。
会社もお客さんも従業員も三方よしの経営が理想なのですが、高度経済成長期や度重なる価格競争などで、従業員が犠牲になっている企業は多いです。
従業員を犠牲にするって…そんな悪い経営者いるの?
そう思う方もいるかもしれません。
では、逆にあなたが今すぐ経営者になったことを想像してみて下さい。
経営者の気持ちになってみると見えてくるものがあります
せっかく苦労して立ち上げたのに、用意した資金も底が見えてきています。
ほんの少し、自分や部下の給料を下げることで会社が黒字になって倒産から守れるとしたら…
経営者だったとして、あなたならどうしますか?
経営者は会社の存続を第一に考えるのが普通です。
多少ブラックになったからといって従業員の不満に応えるのは二の次です。
そうして、日本の会社の多くはサービス残業が蔓延しました。
現在も多くの会社が、この状態で経営が成り立ってしまっていると予想します。
今の会社の営業利益がサービス残業ありきで出ている数字だとしたら…
あなたも会社で数字に対して責任を持つと、営業利益を1%改善することがどれだけ大変なことか実感していると思います。
1%の改善にプラスでサービス残業によって出ている利益分を改善しなければなりません。
労働者の待遇を改善するためには業務の大きな改善が必要なのか~
3.責任の所在が不明確だからブラック企業の待遇はよくならない
責任の所在が不明確なのは会社が大きくなりすぎて、分業をするようになると起こりやすい問題です。
例を出してみます。
私は営業部にいますが、業務の改善をしようとしても限定的です。
営業部ができる改善は1日に行うルーティン作業の順番を入れ替えるくらいしかできません。
作業のやり方を変えちゃおっかなぁ
と思っても、作業のやり方は会社で決まっていますのでそれを改善するのは企画部やマニュアル担当の仕事です。
自分の仕事をやれ!
それは君がやるべき仕事なの?
こんなことを言われたことはありませんか?
分業はたしかに会社全体で見れば効率よく業務を遂行するためにありますが、改善をするなら足かせになります。
会社員は、自分の手元の仕事に対して責任があり、それ以外のことは手に負えない(してはいけない風潮がある)のです。
問題の本当の原因や改善を考えるときは今の自分の立場から1つ上司の立場から物事を全体的に見る必要があるのに分業はそれを邪魔してしまいます。
あれ、そもそもうちの労働者の待遇って誰の責任範囲なのだろう?
ブラック企業の待遇が良くならない3つの理由のまとめ
・経営者が何を大事にしているのか本音を知りましょう。
・労働者の待遇はそもそもの業務内容や、仕事の効率を改善しないとよくなりません。
・会社とは社員の分業によって成り立っています。それぞれに自分の責任範囲がありますが、内容によっては誰の責任範囲でもなく放置されていることもあります。
ちなみに、、うちの会社は労働者の待遇は労働組合が責任を持っており、改善したければ労働組合に入って提案書を作り会社と交渉するようになっています。
(とはいえ、労働組合は自社のみの形だけの組織です。労働組合のトップは会社経営者とズブズブの関係なので、労働者の待遇だけが改善されることはありません。)
今の時代は変化していかないと生き残れない時代だと思います。
昔のように単純作業をやってもらうために、でる杭を打って黙らせるだけの組織は果たしてうまくいくのでしょうか?
意思決定は頭のいい人だけでやった方が組織としてうまくいく
という意見もあるので、どちらが正解ということはないでしょうが…
よければあなたの意見もコメントで教えて下さいね。
あなたに幸あれ。それがエデンの幸せです。
↓
コメント