2019年5月22日に金融庁の金融審議会
“市場ワーキンググループ”が
高齢社会における資産形成・管理報告書(案)
を発表しました。
この内容が、かなり、ひどいものだとして日本中で大騒ぎになっています。
今回はブラック企業で働く20代エデンがこの発表で感じたことをまとめたいと思います。
いち20代の意見と不安と思って見ていただけると幸いです。
この記事で書かれている内容
報告書(案)を見て思ったこと
長寿化が止まらない
まずは長寿化が止まらないことが書かれています。
だから年金が維持できませんという言い訳ですか?
とも思いましたが、まだ、そう思うのは早とちりな気もするので、先に進みましょう。
平均寿命と健康寿命
健康寿命とは日常生活が制限されることなく生活できる期間ということです。
報告書ではこの健康寿命と平均寿命の差を縮める必要があると書かれています。
しかし、見て下さい。
差は2001年のときから縮まっていません。
この表から読み取れることは、
医療の進歩によって平均寿命や健康寿命は延びたが
人には健康でない期間が必ず用意されている
ということでしょう。
ですので、もちろん差を縮める努力も必要です。
それ以上にこの健康でない期間にでも楽しめることであったり、
その時期の価値を高める何かを生み出すことが大切と感じました。
人口ピラミッドからも明らかなように、平均寿命と健康寿命の差のパイは大きくなりますしね。
認知症患者と金融サービス
その後は、認知症患者の増加という問題が報告書に書かれています。
判断能力が落ちた場合の金融サービスには制限がかかるなどですね。
これに関してです。
例えば、自身で資産運用していたのであれば、
自身の判断能力が低下する前に、インデックス投資で市場平均を狙うなど
リスクヘッジの内容に切り替えたりして
判断を少なくする投資内容に組み替えておくといった対策が必要と感じました。
8ページ目にさらっとこんなことが書かれていました。
公的年金の水準については、中長期的に実質的な低下が見込まれているとともに、税・保険料の負担も年々増加しており、少子高齢化を踏まえると、今後もこの傾向は一層強まることが見込まれる。
まるで、見逃してくれと言わんばかりに文の途中にありました。
これ以上、上げないでくれ。頼む。
というのが20代エデンの本音です。
引き上げられ続けた年金額も上限までいったんじゃないの?
もう生活費がガチで足りません。
これじゃ、不安で家族なんて作れそうにありません。
日本って働き大国です
2016 年においては、65 歳から 69 歳の男性の55%、
女性の 34%が働いており、
これらの比率は世界でも格段に高い水準となっている。
アンケート結果では、60 歳以上で仕事をしている者の半数以上が 70 歳以降も働きたいと回答している。
さすが日本、まだ働くのか。すごいな。と思いましたが、
これは政府の策略か?と感じました。
政府はまるで、こう言っているように感じました。
高齢になっても働きたいとみんなが
言っているんだから働けよ。
しかし、よく見ると、このアンケートは働いている人のみです。
その半数以上が…と言っています。
働いている人が半分くらいで、さらにその半分が働きたいを言っているということは4人に1人じゃないの?
と感じました。
まあ、それだけ政府が高齢者の就労を後押ししたいんだろうなという意図が感じられますね。
退職期制度
最近、入社時に
退職金はありません
と言われる企業が増えてきているなと感じていましたが
まだ80%も出るのか!
と驚きました。
ちなみに金額ですが、1997年には大卒で約3200万だったのが
下がり続け20年経った2017年では2000万を切っています。
どこに消えた?!
けれどもエデンも入社時に退職金は出ませんと言われています。
確実にこの割合は下がるでしょう。
いいよなー。今、定年退職する人は
と思っちゃいましたね。
表では営業利益率が上がっているということは内部留保が多いんだなと思いました。
老後の不安と蓄え
全世代で1位がお金の不安です。
その対策アンケートでは約4割の人が現役で働く期間を延ばす。節約する。と答えています。
気になったのは20代は36%が若いうちから少しずつ資産形成に取り組む
と回答したということです。
かくいうエデンも資産運用は行っていますし、資産形成に励んでいます。
20代エデンの資産形成づくりに興味がある方がいらっしゃれば、発信していこうと思います。
その後は各世代の対策案が載っていました。
そして、自分で勉強して、現役世代は少額でもいいから安定的な資産形成の行動をしようと書かれていました。
最後まで、一通り、読みましたが、しごく当たり前のことが書かれていました。
わかりきったことですが、金融庁などが言うと大炎上してしまうんだな。
と日本人ならではのバンドワゴン効果の発揮を感じました。
参考:【バンドワゴン効果】会社員から抜け出せないのは日本人ならではの心理学が影響していた?!
今後の展開の予想がつきました。
2025 年は、いわゆる団塊の世代が 75 歳を迎える年とされる。75 歳を超えたあたりから認知症有病率は大きく上昇する。
2030 年ごろにはもう一つの人口の塊である団塊の世代ジュニアの者が 60 代となり、資産の取崩し期を迎える。
今後も医療費は上がり続けるでしょうね。2025年からはどうするのでしょうか?
やはり、なにかの理由をつけて社会保険料を上げる方針が出てしまうかもと感じました。
これ以上、天引きは怖すぎる…
そう思うと、この団塊の世代や、ジュニア世代に多額の退職金などを払うために企業が内部留保を溜めているのは企業は賢いと感じますね。
ただ、遅くとも2030年ごろまでには日本全体で大胆な給料見直しがある気もします。
それはきっと若い世代の給料が上がる仕組みでしょう。
ひとまず、団塊の世代が引退するまでは今の形態が維持されそうですね。
若い者にとっては辛抱の時期です。
ただ、今後も政府は就労年齢を上げる方針なので
①定年なし。
②年金受給年齢引き上げ
は間違いなしですね。
まだブラック企業で消耗するの?
さて、人生100年時代、健康寿命まで働き続ける世の中は目前と言えるでしょう。
あなたはずっとブラック企業で働き続けますか?
雇用の流動化が進めば、ますます、人気企業と不人気企業の2極化が進むでしょう。
そうなると不人気企業はますます人手不足に拍車がかかるかもしれません。
参考:人手不足企業で身に着いた3つのスキル。きつい、苦しい、深刻です。
エデンも含めて、ブラック企業で働く人は対策を考えねばなりませんね。
今回の発表がジャブだと思う理由
5年に1度発表される公的年金の財政検証の結果が6月中にでます。
エデンの予想では、今回の「高齢社会における資産形成・管理報告書(案)」は
6月発表の財政検証結果の爆弾発言の伏線といいますか、
先にジャブを入れて様子を見ようというようなかんじなのではないかと感じました。
おそらく、6月にもう1発、大炎上しますね。
まとめ
・政府の意見は高齢化が止まらない→もっと働いてね。ですね。
・うすうす気づいてはいましたが金融庁などお偉いさんが発表すると大炎上しました。
・6月に公的年金の財政検証の結果でもう1度、炎上しそうです。
今後の発表も追っていこうと思います。
これからの時代、大変かと思いますが、共に生き抜いていきましょう。
あなたに幸あれ。それがエデンの幸せです。
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